予防接種についてー2

こどもの健康と予防接種

 4月になり、幼稚園、保育園、学校も新年度を迎え、初めてこども達が集団生活に入る季節を迎えました。忘れていたり、分かっているけどやっていなかったりする予防接種はありませんか?
 医学が進歩した現代でも、かかってしまうと重症化し、中には生命にかかわる病気も数多くあります。その中には、予防接種により、かからずにすむものもあります。かからずにすむのであれば、必ず受けておくべきと考えます。自分のこどもを守るため、また、病気が流行する原因に我が子がならないため、ひいては社会全体を病気の被害から守るためにも予防接種を受けることをお勧めします。

今回は麻疹(はしか)の予防接種について述べさせて頂きます。
 
 今、日本小児科医会は2005年を目標に「はしか制圧運動」を行っております。こどものかかりやすい感染症の代表的なものが麻疹です。集団生活の中の乳児や幼児が、特にかかりやすいのですが、最近では予防接種を受けていない免疫のない学童や、成人にも麻疹にかかる人が増えています。麻疹に感染すると、発熱、発疹、咳などの症状が現れ、小さな子ほど、気管支炎や肺炎、中耳炎、中には脳炎を起こすこどももいます。
 日本では、現在、年に10〜20万人が発症し、約80人の死亡が報告されています。日本における麻疹の累計予防接種率曲線を示します。これによると、1歳代のこどもの2人に1人は接種していないという状況です。80%を超えるのは、2才3ヶ月を過ぎてからになってしまいます。
 

 社会の宝であるこどもたちを、何としても麻疹から守りましょう。こどもが満1才になったらできるだけ早く「はしかワクチン」を受けることをお勧めします。
 又、1才前に保育園に入り、集団生活の中へ入っていく時には、かかりつけの小児科医に相談してください。