(1)はじめに
結核は、結核菌による感染症で、結核患者の咳やくしゃみより排泄される飛沫を吸い込むことで起こります。罹患率は年々減少傾向にありますが、日本は罹患率が、人口10万人に対して26人と先進国の中では飛び抜けて高い数字です。(図)
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(2)感染経路及び経過
感染後約1ヶ月で菌が最初に定着した部位と、そこへ連なる肺門部のリンパ節とに、特有の変化が生じます(初期変化群)。小児の場合は、感染後の初期変化群から引き続いて発病への経過をとります(1次結核)。学童以降及び成人では、感染後2ヶ月程度で体に免疫ができ、菌の増殖が止まり、一時治りますが、菌は完全には消滅せずに、治った場所に止まり何らかの原因で発病します(2次結核)。 |
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(3)症状と診断
症状は、2〜3週間以上持続する咳や、原因不明の発熱、かぜ症状が長期化する時に疑います。診断は、本人のツベルクリン反応、BCG歴、家族内発症者の有無が参考となります。特に乳幼児の結核は95%以上が家族内感染です。ツベルクリン反応や血液検査、胸部のレントゲン検査、CTを行い、最終的には喀痰(乳幼児の場合には胃液)の顕微鏡検査や培養を行い、結核菌の存在をみつけます。最近ではDNA検査も行われています。 |
(4)予防
我が国では、結核菌未感染者に対するBCG接種が行われています。BCG接種により、その発病は非接種者の1/4へと減らすことができ、更に、小児に特有な結核性髄膜炎や粟粒結核の発病予防には特に有効です。
以前は乳幼児期と小中学生期にツベルクリン反応、BCGが行われていましたが、2003年からは、小中学生への接種が廃止され、4歳までの1回接種となりました。
更に2005年4月からは、結核予防法の改正により「生後6ヶ月に達するまでの期間」と接種期間が短縮、限定されます。時期を逃さず、接種を受けてください。 |
| ★規定の接種期間に受けられなかった小児は、個人接種として受けることとなり、当院も4月より個人接種を受け付け致します。 |